MagicKTXの紹介


MagicKTX_PRO version 286VS4.5のダウンロード

GAINAXの作品の声優さんのメール着信音声

MagicKTX_Pro v286VS4.5ドキュメント(PDF)


Netcock用のKmTermX for Windows用オートパイロットマクロです。次の様な特徴があります。

01.著作権にCopyMiddleを採用。営利目的での利用には有償ですが、フリーソフト、緊急度の高い利用については無償です。 義務教育期間中に使用される場合も同様に無料です。幼稚園での連絡等も同様に無料です。

02.ログインの時に、パスワードを手で打ち込む事によって、パスワードをファイルに記録しない、堅牢なシステムができます。

03.ホストごとにファイル転送プロトコルを変える事ができます。

04.ログの不要な部分は記録せず、できる限り小さくします。ログリーダーの読み込みが速くなります。

05.メールのログやアクセスログ、手動で操作した場合のログを独立して取る事ができます。

06.ホストごとに完全自動でログディレクトリを分ける事ができます。ディレクトリを作ったり消したりする必要はありません。

07.HDDアクセスが文字化けの原因にならないよう、バックログを取らないモードがあります。(最近の機械では全く問題ありません。)

08.改造NetCockで流行っていた、書き逃げ掲示板に対応しています。

09.オートパイロットから手動に切り替える際、CAPS ONにする事で予め予約する事ができます。

10.書き込みが終わったアップファイルを消去するか、拡張子を001~にナンバリングして残すか選択できます。

11.ログイン直後、ログアウト直前に他回線の人にメッセージを送ります。

12.マクロを手動で実行する事で、設定を確認する事ができます。

13.グローバル/ローカルオプションの概念を採用し、見通しの良い設定ができます。

14.自分で出したメールもログリーダーで読む事ができます。

15.文字化けしても誤動作しない、堅牢なアルゴリズムです。

16.ホストメッセージを登録する数が少なくていいです。

17.記事を書き込む時に自己訂正機能を搭載。文字化けした書き込みについては再度書き込みを行います。

18.エラーフリールーチンに閾値を設定。ハードウエアエラーによる無限ループを防ぎます。

19.ファイルのアップ/ダウンロード時にエラートラップを行い、エラーが発生しても止まらない様に(コードの上では)しました。各種動作や 書き込み時にエラー訂正を行います。ユーザーがエラーが起きた事を認識する事はありません。現在の所、ハードウェアエラーが発生すると 即無限ループに入ってしまいます。導入の際には最新の注意をお願いいたします。

20.ソフトウェアが原因で金銭的損害が発生した場合、支払って頂いた金額の80%までの補償を行います。保険に加入した場合、 支払った金額以上が返ってくる可能性があります。

作者の主観的には、NetCockには最強!!だと思います。思いついた機能をエレガントなコードで仕上げました。20代後半~30代前半にかけて、 私の全てをつぎ込んで作った物です。MagicKTXを理解するには、是非次の歴史的経緯もご覧下さい。

歴史的経緯

それは、1993年1月、KmTermX 上で動く NetCock 用のオートパイロットマクロ、KTXcock version1.03 を手にした所から始まりました。 「お~こんな便利な物を作る人がいるのだなぁ。でも、ここん所はちょっと不便だな、いっちょ、改造してやるか。」その時、 27年にもわたる開発の火蓋が切られるとは、全然考えもしなかったのです。

まだMS-DOSの時代です。一番最初に考えたのは、当時もっとも人気のあったログリーダー、CockMate(CM)への親和性を高めることでした。 KTXcock は CM と連携して使うのが当たり前だったのに、CM とセットで使う事をあまり考えていない所がありました。そこで、CM と使うと 設定する所が極力少なくなる様に手を入れたのです。そして… か・い・か・ん… そう、私はマクロプログラミングに快感を覚える変態になってしまったのです。(お

そうして、次々と改訂版を世に送り出す事になりました。その内、一つの山場を迎えます。「 CM で自分の出したメールも読める様にしたい。」 と言う要望が上がってきたのです。CM の作者は CM で送信メールを読める様にする、と言うアプローチを提案されましたが、私は別の方法を模索し始めます。 その時点で、不要なログを取らないログショート機能という物を作り込んでいた私は、ログリーダーで読める様にする方法は後退だと受け取りました。 そして、どうやったら自分で送ったメールを読める様に出来るのか考え始めます。その結論は、アップファイルを解析して、送信メールに受信メールと 同じようなヘッダを付ける、と言う物でした。しかし、この方法には大きな欠点がありました。アップファイルにはメールだけでなく、掲示板への書き込み、 ダウンロードの指示、KTC-BBS の場合には XCHAT のメッセージまで書き込まれているのです。テストの無間地獄が始まりました。様々な情報が書き込まれた ファイルを誤動作無く期待された通りに動かすというのはとんでもなく難しい事なのです。

そうして、苦難の末、アップファイルを逐次解析して送信する、と言う難しい問題を解決する事が出来たのです。 か・い・か・ん… 私の変態度が上がったのは言うまでもありません。(笑

この作業と前後して、もう一つ重要な進歩があります。それは、ネットごとにログを別々のディレクトリに自動的に分ける、と言う機能です。 なんと、ディレクトリを作る必要がありません。自分で勝手に作ります。この機能を無効にすると、自動的にログをルートログディレクトリに移動し、 ディレクトリを消去します。これも、空前絶後な苦闘の末に完成した機能です。なんと言っても、出来た、と思ってアップしたら、ログが消滅した、 と不具合報告があった、と言う代物です。穴をつぶす、と言うのがいかに難しいか、体感した機能でした。この機能のおかげで、ログの扱いに一貫性が保たれ、 ログリーダーとの間に、さらに緊密な関係を構築する事が出来たのです。

その後、時代は Windows になりました。しかし、私は Windows 版への移行に失敗します。何故か、KmTermX for Windows が起動しなかったのです。 パニくった私は一度は Windows 版への移行を拒否します。今から考えれば、外付けモデムはポート3を使うんだよ〜と容易に原因を思いつきますが、 当時はインターネットもなく、本当に途方に暮れていたのです。

KmTermX for Windows が無事に動き出した頃、またまた山場が訪れます。なんと、マクロが動かなくなってしまいました。自分の所(EPSON PC-486GR5)では動くのに… 解決にはお金と時間が必要でした。その頃、IBM互換機に手を出した私は、この機械で MagicKTX が動かないと知り、愕然とします。 原因は機械のスピードアップによる物でした。precock.mbcと言うマクロで、ログファイルの名前から文字列を取り出す、と言う前処理を行っていたのですが、 機械が速くなってこの処理が行われる時点でまだファイルが出来ていなかったのです。これにはびっくりしました。と言う訳で、原因が分かって解決するまで、 時間がかかってしまい、この間に別のマクロに移ってしまった方は多分かなりいらっしゃるだろうと思います。ご迷惑をおかけしました。

Windows と言えば、そう、CockExplorerの事に触れなければなりません。このソフトウェアは okaz 氏の手になる物ですが、最後発で世に出てきました。 当時、NetCock 用のログリーダーは幾つかありましたが、このソフトの登場でことごとく駆逐されてしまいます。ポスト CM のソフトを探していた私は、 okaz 氏ともう一人別のソフトの作者にコンタクトを取り、MagicKTX のメール仕様に合わせる様、依頼しました。結局、okaz 氏が対応を約束してくれたので、 MagicKTX も CockExplorer を前提に開発を進める事になりました。このペアは NetCock に革命をもたらす事になります。

インターネットの普及に伴い、草の根の世界もだんだん寂しくなってきました。自分のソフトに自信を持っていた私は、インターネット世界を拒み、 MagicKTX に固執し続けます。そして、一つの世界に出会いました。Telnet 接続です。インターネットと草の根通信の梯子と言うべきこの技術は、 定額での草の根通信を可能にしました。しかし、ここでもトラブルに見舞われます。また動かなくなりました。(汗

今度の原因はすぐに分かりました。通信速度が NetCock が想定していた物より早くなったため、バッファの取りこぼしが発生したみたいなのです。 ウェイトを大きく取る事で解決しました。

そうして、バージョンアップを重ね、自信を持って、どうだ、と世には出してみましたが、その時には NetCock は滅亡状態になり、 使う人がいなくなってしまいました。mixi で Moai Network と言う Telnet ホストを紹介して頂き、そこに対応したマクロをアップロードし、 開発は終了したのです。

振り返ってみると、このソフトは私にとって両面性のある結果を残しました。正の面はいろんな方々との出会いです。他のソフト開発者、 コアなユーザーの方々等との出会いは、私にとって非常に大きな財産です。今の私があるのも、まさしくこれらの方々のおかげです。
負の面は浪費ともとれる様な出費です。MagicKTX はダイヤルして繋がらないと起動しません。つまり、テストする度に NTT に 10 円取られる、 と言う時代が長く続きました。最初が KTXcock のコピーだったため、当初はカンパウェア宣言してみたり、色々収入の道を模索しましたが、 結局、お金を払って下さったのは 2 名のみです。ソフトウェアで食うのは凄く難しいです。自信を持って言えます。(汗

インターネットに背を向けていた私も、こうやってホームページを持つ様になりました。当時の知り合いの中にもそう言う人は大勢いらっしゃいます。 これからも皆さんといい関係を築き、また、草の根って何??と言う人のために私の作った遺物をここに公開する次第です。

わりかし需要がありそう、と言う事なので以前から構想を温めていたプロフェッショナル版をリリースする運びとなりました。利用するには基本的に有料です。 そこんとこ、宜しく。

お金を支払ってくれたのは 2 名だけです。日本でソフトウェア産業は無理ですね。自信を持って言えます。

どうも、中国が MagicKTX を鉄道に勝手に使用したのでは、と言う疑惑がありまして、信頼性の評価を国家単位のプロジェクトの本番で人命をかけてやってもらって どうもありがとう。(汗

CopyMiddle の定義をはっきりさせました。具体的には、著作権の表示、著作権の有効期間、等、曖昧になっていて wikipedia では ?? が付いていたので頑張りました。(笑

戻る